科学館概要

科学館の外観

はじめに

 川崎市青少年科学館は、生田緑地に立地する、市内唯一の自然・科学系の登録博物館です。

 平成24年4月28日に通称「かわさき宙(そら)と緑の科学館」としてリニューアルオープンし、最新鋭のプラネタリウム設備および一新された展示設備等を備えた自然学習棟、資料収集や調査研究等の設備を備えた研究管理棟から成っています。

 館では、これらの設備や周囲の自然環境などを活用しながら、自然、天文、科学の3分野において、資料の収集・保存、調査・研究、展示・教育普及に取り組んでいます。

基本理念

市民とあゆむ 宙(そら)と緑の科学館  自然豊かな生田緑地に立地する科学館は、市民との協働、学校教育との連携など、市民に開かれた博物館としてのこれまでのあゆみを継承し、天文(宙(そら))と川崎の自然(緑)を題材に、体験と知識の両方を大切にして、本質を探究する科学的視点に立った事業を展開し、科学教育を推進することで、科学への関心を高め、科学的な見方や考え方を養い、世界に目を開いて貢献できる人材を育むことを理念とします。 さらに科学館の事業や活動を通じて人と人とをつなげ、共に学び楽しみ活動する生涯学習社会を創出し、個性と魅力が輝く地域(まち)づくりに寄与します。

基本理念を実現するための4つの基本方針

開かれた博物館

  • 【市民と社会に貢献する活動】
    博物館活動の基盤である調査研究、収集保存活動を計画的に実施して、川崎市の貴重な財産である自然や天文に関する資料・情報を広く市民・利用者に提供し、充実した展示事業や教育普及事業を展開します。
  • 【快適で安全、安心な施設】
    誰もが安心して利用でき、いつ来ても使いやすく親しみのもてる施設であるために、利用者の視点に立って施設環境を整え、生田緑地利用者の憩いの場、市民の活動拠点、子どもたちが遊びに来られる場所として、多様な利用者のニーズに応えるサービスを提供します。

体験する博物館

  • 【自然体験】
    緑地に囲まれた立地を生かして、本物の自然に触れる観察や体験などの機会を提供し、自然への親しみや理解を深め、自然科学に興味を持つきっかけをつくります。
  • 【天文体験】
    プラネタリウムの星空と本物の星空を結び、投影と天体観察を中心とした天文学習活動を展開することで、宇宙と科学に対する興味や理解を深めます。
  • 【科学体験】
    実験や工作など、実体験と交流を通じて科学に触れる機会を創出し、市民・利用者の科学への興味や科学的思考を育みます。

育む博物館

  • 【学校教育支援】
    理科教育を支援する博物館として、川崎市内外の小中学校と密接に連携し、学習投影や実験教室、自然観察などを通じて、児童生徒の科学への理解や興味を育みます。
  • 【次世代育成】
    科学に興味を持つきっかけづくりから探究心や創造性を育むものまで、子どもたちの成長と自己実現を支援する学習活動を展開します。
  • 【生涯学習・社会貢献活動支援】
    市民の生涯学習活動を支援し、自己実現や社会貢献につながる活動の場をつくり、学習内容や学習方法の提示などの支援体制の充実を図ります。

つなげる博物館

  • 【人をつなげる】
    生田緑地で活動する市民団体をはじめ、川崎市でさまざまな活動を展開する市民と連携し、相互に支援しながら、情報交流の活性化や活動の充実を図ります。
  • 【まちをつなげる】
    地域の市民・団体・企業等と連携し、生田緑地や多摩区をはじめとする川崎市の地域振興や文化振興を通じたまちづくりに貢献することをめざします。
  • 【学びをつなげる】
    生田緑地内の文化施設をはじめとする類似・関連施設や大学等の機関と連携・協働し、展示、教育普及、調査研究、収集保存等の活動を充実させ、市民サービスの向上を図ります。

沿革

昭和44(1969)年 10月 (仮称)こども科学館構想
46(1971)年 8月 プラネタリウム館開館
11月 D51型蒸気機関車の引渡式を実施
47(1972)年 7月 川崎市青少年科学館協議会を設置
全国科学博物館協会・日本博物館協会・日本天文学会加入
48(1973)年 6月 神奈川県博物館協会加入
49(1974)年 4月 日本プラネタリウム協会加入
7月 青少年科学館本館基本構想答申
55(1980)年 2月 プラネタリウム機種を更新(GMⅡ-16-T)
57(1982)年 2月 青少年科学館本館開館(天体観測室を設置)
5月 博物館登録
58(1983)年 3月 青少年科学館本館展示室開館
4月 第1次川崎市自然環境調査開始(昭和63年3月終了)
63(1988)年 4月 第2次川崎市自然環境調査開始(平成3年3月終了)
平成3(1991)年 4月 第3次川崎市自然環境調査開始(平成6年3月終了)
5(1993)年 4月 施設の管理運営を(財)川崎市市民ミュージアムに委託
平成11(1999)年4月から(財)川崎市博物館振興財団に名称変更
平成17(2005)年4月から(財)川崎市生涯学習財団に統合
7(1995)年 4月 第4次川崎市自然環境調査開始(平成10年3月終了)
10(1998)年 3月 青少年科学館基本構想策定
11(1999)年 4月 第5次川崎市自然環境調査開始(平成14年3月終了)
15(2003)年 4月 第6次川崎市自然環境調査開始(平成19年3月終了)
11月 メガスターⅡ公開(平成16年4月1日から通年公開)
17(2005)年 3月 生田緑地整備基本計画策定(環境局)
18(2006)年 4月 施設の管理運営を(財)川崎市生涯学習財団から直営に移行
19(2007)年 4月 第7次川崎市自然環境調査開始(平成23年3月終了)
20(2008)年 11月 青少年科学館改築基本計画策定
21(2009)年 3月 青少年科学館改築基本設計
22(2010)年 3月 青少年科学館改築実施設計
8月 改築工事開始
23(2011)年 10月 改築工事に伴い休館(平成24年4月27日まで)
24(2012)年 1月 市民公募により決定した
通称名「かわさき宙(そら)と緑の科学館」
愛称「サイエンスプリン」
マスコットキャラクター「かわさきぷりん」の使用開始
3月 青少年科学館運営基本計画策定
改築工事終了
4月 「かわさき宙(そら)と緑の科学館」リニューアルオープン
MEGASTAR-Ⅲ FUSION公開
第8次川崎市自然環境調査開始(平成28年3月終了)
25(2013)年 4月 指定管理者制度導入(学芸部門は直営)
28(2016)年 6月 青少年科学館協議会を廃止し、「川崎市社会教育委員会議青少年科学館専門部会」として設置
30(2018)年 4月 第2期指定管理者制度開始(第1期指定管理者から変更)
令和3(2021)年 8月 青少年科学館開館50周年
5(2023)年 3月 第2期青少年科学館運営基本計画策定
4月 第3期指定管理者制度開始

開館当時 ~ リニューアル前


リニューアル後