金環日食の安全な観察方法

金環日食の写真

写真提供:塩田和生

 金環日食は細い環のように見えますが、太陽の一部は明るく光りまぶしいままで、強い光と熱を放っています。まわりの風景もほとんど暗くなりません。

 例えわずかでも太陽光線はとても強烈で、金環日食や部分日食を直接見ることは危険です。ほんの短い時間でも太陽を直接見ると目をいため、最悪の場合には失明してしまいます。必ず正しい方法で太陽の光を弱めて安全に観察してください。

 

日食観察グラスを使う

 日食観察グラス(※注)という専用の器具を使用すると、太陽の光を安全に弱め、日食の様子を肉眼で観察することができます。これらは、紫外線、赤外線、青色光(ブルーライト)と言った目に有害な光線を弱める素材でできています。さまざまな形態のものが販売されています。

日食観察グラスの図

日食観察グラス

注:日食観察グラスは、製品によって「日食グラス」「太陽観察めがね」「日食観察フィルター」「しゃ光板」などと呼ばれます。

日食観察グラスを使う時のポイント

 日食観察グラスも、間違った使い方をすると大変危険です。正しい使い方で、観察にのぞんでください。

  1. うしろを向いたり下を向いたりして、太陽を見ないようにし、日食観察グラスを正しく顔(目)にあてましょう。このとき、顔とグラスのすきまから太陽光が直接目に当たらないように気をつけます。
  2. 日食観察グラスを顔(目)にあてたまま、太陽をさがして日食を観察します。
  3. 日食観察グラスを使っていても、30秒に一度くらいは、太陽から目をそらして、休み休み観察するように心がけましょう。
 この他、使用の際には、製品または添付文書などにある「安全性に関する内容や表示」を確認してください。また、使用説明にある注意事項にしたがって、使用してください。

 これらのポイントに注意して、欠けていく太陽や金環日食になる瞬間を安全に観察しましょう。

日食観察グラスのお求め方法

 望遠鏡ショップ、書店、家電量販店などの一部で取り扱っています。当館ミュージアムショップでも販売予定ですが、数に限りがありますので、あらかじめご了承ください。

次のような方法は危険です。

 日食観察グラスの代わりになると思われがちな、以下のようなものを使って観察することは大変危険です。絶対におやめください。
 従来、日食を見るために使用されてきた方法も、ほとんどが危険です。ご注意ください。

  • 色つき下じき(専用品を除く)
  • すすを付けたガラス板
  • 色ガラス
  • サングラス
  • ファッション用グラス
  • ゴーグル
  • 感光したネガフィルム
  • カメラ用のND(減光)フィルター
  • 重ねた偏光板

木もれ日を観察する

 地面に映る「木もれ日」をよく見ると、その時の太陽の形が映し出されます。これは「ピンホールカメラ」と同じしくみです。
 木かげをさがして、ぜひこの様子を観察してみましょう。

木もれ日の観察方法の図

木漏れ日の観察方法

ピンホールを利用する

 紙などに適当な穴をあけ、この穴に日光を通して地面などに映し出すと、その像が太陽の形に映ります。木もれ日と同様、「ピンホールカメラ」と同じしくみです。
 なお、映し出す地面などは、白っぽい方が見やすくなります。紙などを敷いて映すと、より見やすくなります。

ピンホール(穴)を使った観察方法の図

ピンホール(穴)を使った観察方法

 穴の大きさは、数ミリ程度が適当です。ただし、穴と映し出す場所の離れ具合によって適当な穴の大きさが異なりますので、あらかじめ色々な大きさの穴をあけて準備しておくとよいでしょう。


ページのはじめにもどる